境界型糖尿病の診断基準ってどんなの?

境界型糖尿病と言われてもガッカリせずに正常値に戻れる可能性はありますので希望をもって正常値に戻れるように頑張りたいと思いますよね。ではいったい境界型糖尿病の診断基準ってどんな診断基準でしょう。

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厚生労働省の行った調査によると20歳以上の成人した日本人で診断基準を超えて糖尿病が強く疑われる人が約850万人、糖尿病の可能性が否定できない人が約680万人もいると推定されています。

また、糖尿病が強く疑われる人の割合を性別、年齢別でみると、男性は40歳以上、女性は50歳以上の人(中年層以上)からその割合が高まっています。

では糖尿病予備軍と言われる境界型糖尿病の方は診断基準から見て一体どこに位置しているのでしょう。

人事ではない怖い病気の糖尿病

自覚症状がない

健康な方が糖尿病という言葉を耳にしても、「自分とは関係ない病気」のように思われる方が多いようです。

この病気の怖いところは最初は自覚症状がない、つまり自分では病気に気付きにくいところです。

何らかの理由で病院に行って初めて診断基準を超えた検査結果を見、糖尿病だと分かったというケースが非常に多いです。

初めて病院に行き検査をしてもらったら糖尿病と分かった、そしてその時はかなり進行していて元の元気な正常値に戻れない状態にまでなってしまっていたと言うケースが多いのがこの病気の怖いところでもあるのです。

糖尿病と合併症

先ほども言いましたように例えば、糖尿病は自覚症状がほとんどない病気ですから、「なんだか最近、疲れやすい、食べているのに急に痩せた」などという体調不良で病院にかかってみたら実は糖尿病だったと言うケースがあります。

さらに悪いことに、「糖尿病であることに気づかず治療が遅れたために、すでに合併症がかなり進んでしまっていた状態だった」とか、合併症の病気、例えば、「心筋梗塞で入院したら実は糖尿病だったことがわかった」というように、糖尿病による色々な合併症がもうすでに始まってから、はじめて糖尿病とわかる(診断される)ことも多いようです。

会社で定期的に健康診断がある方は比較的早く血糖値が高めとか診断基準を超える検査結果で自分の健康状態が分かりやすいのですが、定期的に健康診断などを受けていない方は、診断基準がどうだこうだという前にそれどころか検査をも受けない状態が何年も続きます。

境界型糖尿病を疑う人は、日頃から自主的にすすんで健康診断を受けることが望ましいでしょう。

◇ 食事が気になる方はサラシア

糖尿病の診断基準と糖尿病型、正常型、境界型の診断基準

「糖尿病診断基準写真フリー」の画像検索結果

糖尿病とは

食事と血糖値は切っても切れない関係にあります。

食事をした後、糖質が体内でぶどう糖に変わり、そのブドウ糖が血液の中に入って血糖値が上がります。

健康な人であればすぐにインスリンが分泌されて血糖値は下がっていきます。(ぶどう糖の血中濃度は一定に保たれます。)

糖尿病とは、血糖値が常時下がらない病気です。血糖値が下がらないのを放っておくと体に色々な弊害が生じてきます。

糖尿病の診断基準を考える前に糖尿病の種類には大きく分けて2つあります。

糖尿病には主なものに1型糖尿病と2型糖尿病があります。以下に図で表しました。↓

種類 比率 原因 発病の仕方 発病しやすい年齢 治療法の例
1型糖尿病 全体の5%以下 膵臓のランゲルハンス島でインスリンが作られなくなる 急に発症する 小児期 インスリンの注射など
2型糖尿病 全体の95%以上 ・体質的にインスリンの量が足りない

・インスリンが分泌される膵臓のβ細胞の数が減っている↓原因として

肥満や運動不足で、肝臓、筋肉でインスリンが十分に働かない。

→さらにインスリンを分泌しようとする。

→インスリンを大量分泌する状態が続くと、次第に膵臓のβ細胞が疲弊して働きが鈍くなってインスリンの分泌量が減少し、最終的にはβ細胞は死滅

など

自覚症状がないほどゆっくり発症する 40代前後の中高年で発症 食事療法(食事のメニュー改善)

運動療法

薬物療法

この2通りの糖尿病と診断される前に、糖尿病の診断基準として先ず最初に「型」がどれなのかを診断します。

「型」には、「糖尿病型」、「正常型」、そしてどちらにも該当しない「境界型」という3つのグループがあります。

この表はブドウ糖負荷試験という試験をして糖尿病であるかないか判定します。ブドウ糖負荷試験の結果を3つのグループに区別した診断基準の表です。(このほかにも色々な診断基準があります。)

これは境界型糖尿病がどこに位置しているのか非常に見やすくなっています。

空腹時血糖値および75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)による判定区分

「糖尿病予備軍動脈硬化図写真フリー」の画像検索結果

「糖尿病型」の診断基準とは?

①随時血糖検査

食後からの時間を決めないで採血し、血糖値を測る検査です。

随時血糖値が200mg/dL以上ある場合は、「糖尿病型」と診断されます。

②早朝空腹時血糖検査

検査当日の朝食を抜いた空腹の状態で採血し、血糖値を測る検査です。

早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上ある場合は、「糖尿病型」と診断されます。

③75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

検査当日の朝まで10時間以上絶食し、空腹のまま採血して血糖値を測ります。

次に、ブドウ糖液(ブドウ糖75gを水に溶かしたもの、またはデンプン分解産物相当量)を飲み、ブドウ糖負荷した後、30分、1時間と2時間後に採血し、血糖値を測ります。

注:明らかに高血糖が考えられる恐れのある患者さんに75g経口ブドウ糖負荷試験を行うと、さらに高血糖を引き起こす怖れがあるため、この検査は糖尿病診断に必須ではありません。

75gOGTTで2時間値200mg/dL以上ある場合は、「糖尿病型」と診断されます。

④4HbA1C(JDS値)が6.1%以上[HbA1C(国際標準値)が6.5%以上

HbA1c値と血糖値

HbA1c【ヘモグロビン・エーワンシー】値とは、赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値です。

ふだんの血糖値が高い人はHbA1c値が高くなり ふだんの血糖値が低い人はHbA1c値も低くなります。

過去1-2ヶ月の血糖値の平均を反映して上下するため、血糖コントロール状態のめやすとなる検査で多くの病院の糖尿病外来で毎月測定されています。

「今日は病院で検査だから」と食事を控えると、血糖値を下げることはできますが、 HbA1c値は下がりません。
反対に最近2ヶ月くらいがんばって食事を控えた人は、検査の前日だけたまたまたくさん食べてしまったとしてもHbA1c値は上がりません。

台風にたとえると、「血糖値」が「瞬間風速」で、「HbA1c値」は「中心気圧(ヘクトパスカル)」のようなものです。

およそですが、診断基準は

・HbA1c値 5.4%(NGSP値)未満 ふだんの血糖値が正常範囲内の人

・HbA1c値 5.4-6.4%(NGSP値)  時々血糖値が高めの人(境界型糖尿病)

・HbA1c値 6.5%(NGSP値)以上 糖尿病

と考えられます。
(正確な診断には血糖値もあわせて評価します。)

HbA1c値 7%(NGSP値)未満を維持できれば合併症はでにくいですが、HbA1c値 8%(NGSP値)以上の状態が続くと合併症が出る可能性が非常に高くなります。

ふだんの血糖値によるHbA1c値のめやすは以下のとおりです

HbA1c値(NGSP値)  6.2%未満  6.2-6.8%   6.9-8.4%  8.4%以上
食前血糖値 mg/dl  100未満   100-119   120-139   140以上
食後血糖値 mg/dl  120未満   120-169   170-199   200以上

①~④のいずれかの血糖値に異常があれば「糖尿病型」と診断されます。

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ではいったい「糖尿病」の診断基準とは?

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①~③のいずれかと④が確認された場合は糖尿病と診断されます。

また、別の日にもう一度検査をして、ふたたび血糖値に異常があって糖尿病型と診断された場合も糖尿病と確定診断されます。

表にしますと以下のような経路をたどって糖尿病と診断されます。

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「正常型」の診断基準とは?

⑤早朝空腹時血糖値110mg/dL未満

⑥75g経口ブドウ糖負荷試験で2時間値140mg/dL未満

⑤と⑥の診断基準が満たされたら「正常型」となります。

正常型になるとホッとしますよね。

ただし正常型の診断基準で 空腹時血糖値が100~109mg/dLは正常域ではありますが、「正常高値」とするようです。境界型糖尿病になる一歩手前と言ったところですね。気を付けましょう。

「境界型」糖尿病の診断基準とは?

境界型の診断基準は上記の「糖尿病型」「正常型」、そしてもちろんですが、「糖尿病」のいずれにも属さない場合(①~⑥に属さない場合)は「境界型」と判定されます。

境界型とは、血糖値が糖尿病型ほどではなく、糖尿病とは診断されないものの、正常型とも言えないタイプです。いわゆるグレーゾーンです。

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つまり今の生活習慣を見直さないでこのまま続けると、近い将来、糖尿病や糖尿病の合併症を起こしたりする可能性(危険性)が十分ありますよ、と言う安心できない状態です。

さらに診断基準は、IFG(空腹時血糖値が高いタイプ)とIGT(糖負荷試験の2時間血糖値が高いタイプ)に分けて、「IFG」「IGT」に分類することが多いです。

糖尿病の診断の図
境界型糖尿病の診断基準
・空腹時血糖値が高いタイプ・・・「IFG」
IFGは空腹時血糖値110~125mg/dLで、2時間値を測定した場合には140mg/dL未満の群を示します。(WHO)。
ただしADA(米国糖尿病学会)では空腹時血糖値100~125mg/dLとして、空腹時血糖値のみで判定しています。
・糖負荷試験の2時間後血糖値が高いタイプ・・・「IGT」
IGTはWHOの糖尿病診断基準に取り入れられた分類で、空腹時血糖値126mg/dL未満、75gOGTT2時間値140~199mg/dLの群を示します。
・空腹時も糖負荷試験2時間後も血糖値が高いタイプ・・・上記のどちらにも属するタイプ
の3種類に分けられます。

この段階でなら正常型の診断基準を上まってはいますが、まだ、糖尿病型や糖尿病と診断されていませんので・・・

・偏った食事や運動不足などを自主的に改善したり(食事療法、運動療法)

境界型糖尿病の方の運動に関してはこちら➡境界型糖尿病の方に大切な運動

・血糖値が高いだけでなく、高血圧や脂質異常症、動脈硬化症などがあればお医者さまと相談して投薬してもらう(薬物療法)

などして糖尿病になるのを抑えられることもわかっています。

こちらの方に境界型糖尿病の方の食事やメニューについて書いています。➡境界型糖尿病の食事やメニューとダイエット法

つまり、境界型糖尿病の場合ならまだ正常型に戻れる可能性もあるという事です。希望が持てますよね。

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正常型の診断基準値を超えていても境界型糖尿病と分かったらガッカリする前に正常型へ戻る努力が必要です。まだまだ希望の持てる段階なのです。
◇ 食事が気になる方はサラシア

まとめ

いかがでしたか?境界型糖尿病の診断基準は分かられたでしょうか?

糖尿病には主に1型糖尿病と2型糖尿病の2種類があります。

1型糖尿病が日本では5%未満、2型糖尿病が糖尿病患者さんでは95%以上を占めているようです。

その糖尿病と言う診断基準として3つのタイプに分ける診断基準があります。

3つのタイプには「正常型」「糖尿病型」とそのどちらとも言えない「境界型」がありました。

境界型にも3種類あって、その診断基準とは空腹時血糖値が高いタイプ「IFG」と糖負荷試験の2時間後血糖値が高いタイプ「IGT」、そして空腹時も糖負荷試験2時間後も血糖値が高いタイプがありました。

とにかく、境界型糖尿病と言われたら、日ごろの生活習慣を見直して食生活の改善と適度な運動、そして必要があれば投薬などの薬物療法も取り入れて正常型に戻れますので、診断基準が糖尿病型にならないように努力すべきでした。

今日の一言・・・境界型糖尿病の診断基準を見ましても、まだまだ正常型になる可能性大です。あきらめないで日頃の生活習慣を良いものに変える努力をして頑張られることお祈りしています。

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