全粒粉で出来た食品にはパンだけでなくパスタやクッキー、ビスケットなど色々あります。全粒粉が体には良いとは分かっていても、普通のパンやパスタに比べて全粒粉パンや全粒粉パスタは食感や味が違い「まずい」という方がいます。
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特に全粒粉パンは大好きだけど、全粒粉パスタはどうも・・・という方が。理由の一つに舌触りがボソボソしていて普通ののパスタのようなつるつる感がないというのです。
このような問題を解決する方法を考えてみました。
全粒粉パスタとは?
パスタにも種類があるのですが、パスタダイエットや低糖質ダイエットでオススメされているのが全粒粉のパスタになります。
全粒粉
全粒粉とは小麦のすべてを使って粉にしたものです。以下↓全粒粉については幸せパンの他の記事➡ホームベーカリーで作る人気な全粒粉パンのレシピから引用しました。
私たちが小麦粉と呼んでいる普通の白い小麦粉は、小麦から表皮(ふすま)や胚芽などを取り除いた、胚乳部分を粉にしたものです。それに対し全粒粉は小麦を表皮(ふすま)や胚芽ごと挽いているものを全粒粉と言います。
つまり小麦を丸ごと皮も含めて挽いて粉にしたものを全粒粉と言います。
そのため表皮(ふすま)や胚芽部分に沢山含まれている食物繊維、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどの体に良い健康な栄養素を丸ごと食べることが出来るのです。
普通の小麦粉との違いのポイントは以下の図を見ていただくと分かると思います。
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普通の小麦粉は、基本的に胚乳(はいにゅう)だけを挽いて粉にしてあります。ですが、この図でもお分かりいただけるように、小麦の実の部分は胚乳だけではなく表皮(ふすま)や胚芽の部分があります。
表皮(ふすま)や胚芽も一緒の挽きますと歯ごたえが出てきてやわらかさに欠け「美味しくない、固い」というわけで小麦粉にするとき昔は取り除かれていました。
つまり、全粒粉はこの表皮(ふすま)や胚芽を取り除かずに粉にした栄養価の高い小麦粉となります。
このように普通の小麦粉は胚乳の部分だけを使っていて、全粒粉は胚乳の他ふすまや胚芽も含めて粉に挽いてあります。ですから栄養価も高く健康には良いのですが、パスタにすると少々舌触りが違ってきます。
全粒粉パスタ
スーパーに置いてある色々なメーカーのパスタの90%以上は裏面の原材料名に「デュラム小麦のセモリナ」と書かれています。
一体「デュラム小麦のセモリナ」とは何なのか、から考えてみましょう。
デュラム小麦のセモリナ
・デュラム・・・小麦の品種の名前
粒にはたんぱく質が多く含まれとても硬いので、パンに使う小麦のように細かく加工しないで粗く加工するのが普通です。
・セモリナ・・・挽き方の名称
「荒挽き粉」といった感じの粉で、セモリナとは小麦の胚乳の粗い粒のことです。つまり製粉工程でデュラム小麦をかるく粉砕するだけで胚乳を細かくしないで、ざらめ状で採り出したものをセモリナと呼びます。
全粒粉パスタの小麦は?
Alcenero(アルチェネロ) 有機全粒粉スパゲッティをとっても、原材料は有機デュラム小麦のセモリナ(イタリア)と水から出来ています。やはりセモリナというだけあって挽き方も粗挽きです。
全粒粉パスタがまずいわけ
以上のように同じ全粒粉でも普通の小麦から出来た全粒粉とデュラム小麦を粗挽き(セモリナ)したもので出来ている全粒粉とでは味に違いがあります。
全粒粉パンは普通の小麦を丸ごと挽いて粉にしたものを使っています。ですから噛みごたえもあり、小麦本来の味を生かして美味しいのです。
が、全粒粉パスタとなりますと、デュラム小麦を粗挽き(セモリナ)したもので出来ていますからボソボソしていてまずい、水分吸収力がありますから食べている間にも乾燥してパサパサ感が出てきてまずいという方が多いのです。
味を考えますと全粒粉パンは美味しいのに残念ながら全粒粉パスタが「まずい」と言われるのが分かりますよね。
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全粒粉パスタの味を美味しくする工夫
ではどうしたら、まずい味の全粒粉パスタを美味しく食べれるのでしょう。
こちらの記事にも書いていますので是非お読みください。➡全粒粉で出来たパスタを美味しく食べるコツと人気のレシピ・・・保存版!
茹で方とソースや具の作り方でまずい味が美味しいパスタに変わります。
茹で方
➡全粒粉で出来たパスタを美味しく食べるコツと人気のレシピ・・・保存版!より引用しました。
全粒粉パスタは人気がある反面パスタとしては普通に茹でますと「ぼそぼそしていてまずい味」という方が沢山います。でも健康にも美容にも良いので全粒粉パスタを毎日の食生活に取り入れて美味しくいただきたいですよね。
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それには麺類にはどれも言えるのですが、レシピの前に茹で方を工夫すると味が美味しくなるというコツがあります。コツはゆで汁を捨てずにソースと全粒粉パスタを混ぜる時に少しずつ加えることです。
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つまり、こんな風です。
・全粒粉パスタは吸水性に富みますのでたっぷりのお湯で茹でましょう。
・パスタのお湯をきる時茹で汁を捨てずにとっておきます。
・ソースの鍋にお湯を切ったパスタを入れます。
・とっておいた茹で汁を少しずつ何回かに分けて加えながら、茹で汁を、加えては混ぜ、加えては混ぜて様子を見ながらパスタとソースを和えていくと言った感じです。
そうすることによってパスタにソースがしっかり絡み表面がつやつやしてきます。固さもほどよくアルデンテに近くなり、茹で汁の塩のおかげでか、ソースの塩加減もちょうど良くなります。
茹で汁に溶け出てしまったでんぷんが、ぼそぼそしたまずい全粒粉パスタが乳化するのをを助けてくれ美味しい全粒粉パスタになるようです。
・テーブルに出すときにも、カップに茹で汁を入れて添えます。
食べている間もパスタがソースの水分を吸ってモソっとしてきてまずいと思ったら、茹で汁をまた少し混ぜて食べると最後まで美味しく食べれます。
全粒粉パスタの美味しいレシピ
➡全粒粉で出来たパスタを美味しく食べるコツと人気のレシピ・・・保存版!でも少し紹介しています。今回は他のレシピも紹介しますので全粒粉パスタを美味しくいただいてください。
一番手に入り易いアルチェネロの全粒粉パスタを利用したレシピ集です。
豚肉の塩漬け アマトリチャーナ風スパゲッティ (2人分)
カリッとした豚肉の味が美味しいパスタ料理です。
※表記している調理目安時間は、豚肉1晩塩漬けする作業時間を省略しております。
材料
材料 分量 有機全粒粉スパゲッティ 500g 160g 有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ 250ml 適量 有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ 250ml 350g 豚肉の塩漬け ※作り方の【下準備】をご参照。 150g タマネギ 1/4個 にんにく 1片 タカのツメ 1/2本 パルミジャーノチーズ 大さじ3 塩、こしょう 各適量 作り方
【下準備】
豚バラ塊肉150gに塩5gをすり込んでローズマリーを散らし、
ラップをして1日冷蔵庫へ入れておく。途中、何度か水分をふきとる。
- 鍋にEXVオリーブオイル、ニンニク、タカのツメを入れて弱火にかけ、香りが出たら豚肉を7mm角に切ったものをカリっとするまで炒める。
- タマネギのみじん切りを加えてしんなりするまで炒めたらトマト&オニオンソース、塩、こしょうを加えて5分煮る。
- 茹であげたスパゲッティとあえ、チーズをふる。
全粒粉パスタはやはり味が個性のある味ですので、具やソースもちょっと工夫して、例えば普通の豚肉ではなくここでは塩漬けした物を使うとお互いの味が引き立って美味しくなります。ひと手間加えるだけでまずいと思っていたものが美味しくなりそうですね。
ピリ辛チキンのトマトクリームスパゲッティ (2人分)
ほんのりとスパイシーなチキンがなめらかなクリームと良く合います。
材料
材料 分量 有機全粒粉スパゲッティ 500g 200g 有機トマトピューレー 200g 200g 有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ 250ml 適量 鶏もも肉 1枚 ニンニク 1片 タカのツメ 1/2本 タマネギ 1/2個 生クリーム 50cc アスパラ 4本 パルミジャーノチーズ 大さじ4 塩、黒こしょう 適量 イタリアンパセリ 少々 作り方
- 鶏肉は塩、こしょうをして、ニンニク、オリーブオイル、タカのツメを入れたフライパンで両面を焼いて肉を取り出し、ひと口大に切っておく。
- 肉を取り出したフライパンに、タマネギスライスを入れて炒め、しんなりしたらトマトピューレを加えて塩、こしょうし、10分煮て、生クリーム、チーズを混ぜる。
- スパゲッティを茹でる途中、残り4分の時にアスパラを斜めに切ったものをくわえて一緒に茹で上げ、②とあわせる。
- 皿にもり、①の鶏肉をのせ、黒こしょうとチーズ(分量外)をふる。
このレシピも簡単に手に入る食品で作れますので美味しく簡単に作れそうです。トマトピューレと生クリーム、チーズで全粒粉パスタのボソボソしたまずいという感覚が舌触りも良く滑らかになりそうです。
↓こちらはアンチョビがお好きな人には最高に美味しい全粒粉パスタ料理です。
アンチョビとタマネギのヴェネト風スパゲッティ (2人前)
タマネギの甘みと、たっぷりと溶かし込んだアンチョビの、甘みと塩気のバランスが良く、深みのある味わい。シンプルなソースなので、全粒粉パスタが持つ、粉本来の味を楽しむことが出来ます。
材料
材料 分量 有機全粒粉スパゲッティ 500g 200g 玉ねぎ 2個 アンチョビフィレ 20尾 黒コショウ 適量 塩 適量 松の実 大さじ1 パセリ(みじん切り) 大さじ1 有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ 250ml 大さじ3 作り方
- フライパンにEXVオリーブオイルを熱し、スライスしたタマネギを焦がさないように10分炒め、水50ccとアンチョビを加えて、木ベラでアンチョビをつぶしながらさらに10分煮て、塩、黒こしょうをする。
- 塩を加えた湯でスパゲッティを茹で、①のソースとあわせ、ローストした松の実、パセリを散らす。
そもそもアンチョビは全粒粉で出来たパンにも合います。アンチョビのディップはこちら➡保存版!全粒粉パンの美味しい食べ方
まずいと感じるボソボソしたクセのある個性の強い全粒粉パスタとも個性の強い者同士合うのでしょう。味は抜群に美味しくなるアンチョビを使ったレシピです。
↓こちらはダイエットにもおすすめの野菜たっぷりのレシピです。これでは茹で方を特に用心してボソボソ間のまずい全粒粉パスタから美味しいパスタへと変身させてくださいね。
彩りだけでも楽しめてヘルシーで美味しそうです。
菜園風彩りスパゲッティ (4人分)
全粒粉パスタと彩り豊かな野菜のヘルシーな組み合わせ。
材料
材料 分量 有機全粒粉スパゲッティ 500g 320g 有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ 250ml 大さじ2 塩 小さじ3 にんにく 2片 赤唐辛子 1本 ベーコン 80g ブロッコリー 125g 赤パプリカ 100g ズッキーニ 75g 芽キャベツ 60g 粗挽き胡椒 小さじ1/2 パルミジャーノチーズ 大さじ2 有機エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル ドルチェ 250ml 適量 作り方
- お湯に塩を小さじ2を加え、スパゲッティを茹でる。茹で上がる直前に、芽キャベツとブロッコリーを入れて茹でる。
- フライパンにオリーブオイル大さじ2を敷き、にんにくを弱火で炒める。
- 赤唐辛子、ベーコンを加えて、ゆで汁大さじ2を加える。
- パプリカ、ズッキーニ、茹で上げたブロッコリーと芽キャベツを加え、軽く炒める。
- 茹で上がったスパゲッティを加え、塩小さじ1と胡椒で味を調える。
- 仕上げにパルミジャーノとオリーブオイルを振りかけて出来上がり!
↓このボンゴレ美味しそうですね!ペペロンチーノも良いですが全粒粉パスタにはボンゴレみたい!
レシピID : 42192さんありがとうございます。COOKPADさん➡全粒粉パスタのボンゴレ♪♪
全粒粉パスタのボンゴレ♪♪
1
私の家は、コンロが一つ。
なので、先にパスタを茹でておきます。鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を入れ、沸騰したら約8分程、アルデンテに茹でます。(あとで、具と絡めるんで
柔らかくしちゃだめよ!)
様子を見てね!
3
いい香りですね~。
ある程度、白ワインが飛んだら
パスタを入れて、残っている煮汁をよく絡ませましょう。
さっと塩コショウで味調整。皿にもって、ぱらっとパセリをかけて出来あがり!!
今回購入したパスタ。
アルチェネロという所のパスタです。コツ・ポイント
このパスタは、茹で過ぎない方がいいです。工夫次第で、いろいろな味に馴染みそう。レシピID : 42192
まとめ
いかがでしたか?
普通の小麦から出来た全粒粉で作られたパンは美味しいのに全粒粉パスタがまずいと思うわけには、小麦自体が違うという事も一つの理由でした。
全粒粉パンは普通の小麦を丸ごと挽いたもので美味しい、全粒粉パスタはデュラム小麦という品種の小麦を荒く挽いた(セモリナ)粉ですからボソボソした舌触りでまずい、食物繊維が豊富で粗いので水分吸収力に優れていて、すぐ乾燥した感じになります。ですから食べていると更にまずいと感じるようです。
でもこんなに「まずい」という評判の全粒粉パスタですが、栄養面から考えると日々の食卓に取り入れたいですよね。
それなら茹で方を工夫したり、美味しいソースや具材を考えて全粒粉パスタにマッチしたレシピを考えてまずいというイメージをとってしまうのも一つの方法です。
今回は➡全粒粉で出来たパスタを美味しく食べるコツと人気のレシピ・・・保存版!でもレシピを紹介しましたが、さらに美味しい他のレシピもご紹介しました。
わりと強い味のものが全粒粉パスタと相性が良いようです。又は、全粒粉パスタの味がそばに似ているところから、あっさりした和風スパゲッティにも合うと思います。
今日の一言・・・いかがでしたか?全粒粉パスタの気に入ったレシピはありましたか?まずいと評判の全粒粉パスタですが健康面から考えると非常に優秀なパスタです。


美味しく味を工夫して日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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ホント激まずやから
やっぱりまずいですか。コメントありがとうございます。もっと美味しくなる方法考えてみますね。