寒天で固めるミルクプリンも、生クリームを加えると舌触りの柔らかいプリンのように濃厚リッチなミルクプリンになります。ゼラチンで固めるミルクプリンは夏場、外に置くと溶けるのが心配ですが、寒天で作りますとしっかり溶けずに美味しいミルクプリンとしていただけます。
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また、ゼラチンでは固まりにくいフルーツでも寒天を使えば、わりと簡単に固まります。今回は寒天を使って作るプルプルの生クリーム入りミルクプリンについて作り方や分離しないコツを見ていきましょう。
寒天って?
Wikipediaさん↓
寒天(かんてん)は、テングサ(天草)、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したものである。英語では、マレー語からの借用によりagar-agar、または短縮してagar([ˈeɪɡɑːr, ˈɑːɡər])と呼ぶ。
乾燥寒天を冷水に浸し沸騰させて炭水化物鎖を溶かし、他の物質を加えて漉し、38℃以下に冷ますことによって固める。寒天はゼラチンよりも低い、1%以下の濃度でもゲル化が起こる。一度固まった寒天ゲルは85℃以上にならないと溶けないため、温度変化に強く口の中でとろけることがない。
食用のゲル(ゼリー)の材料という点では、牛や豚から作られるゼラチンに似ているが、化学的には異なる物質である。
という事です。
日本の和菓子でも寒天を使ったお菓子、羊羹やあんみつなど沢山あります。お菓子だけではなく日本を代表する食べ物、「ところてん」も寒天から作られています。
一度固まった寒天ゲルは85℃以上にならないと溶けないため、ゼラチンで作ったミルクプリンに比べますと一度固まってできたミルクプリンの形が崩れる心配がありません。
寒天の効能
寒天は日本以外でも諸外国ではモロッコ、ポルトガル、スペイン、チリやアルゼンチンで寒天が製造されているようです。
ゼラチンもゼラチンなりの体にとっても良い効能があるのですが、この寒天にも健康と美容に素晴らしい効果があります。
寒天は食物繊維の宝庫
寒天はそのほとんどが食物繊維です。100g中80.9gと、色々な食品のなかで食物繊維を一番多く含んでいます。
そして、この寒天の食物繊維は、ゴボウや県枚に含まれる不水溶性食物繊維と比べると、なめらかでおいしい食物繊維そのものです。
昔から寒天に緩下作用、整腸作用があることは知られていたところです。最近は食物繊維が注目され、その研究が進むにつれ寒天の効用はさらに明らかになってきました。
寒天の効能1・・・血圧が上がりにくくなります。
食物繊維が、血圧の上昇を抑えたという研究結果は、動物実験だけでなく人間に対するものでも幾つか出ています。
食物繊維は腸内で脂肪吸収を妨害し、余分な脂肪を体内に吸収される前に、いっしょに体の外に排泄するからだろうと考えられています。
寒天などが作られる海藻類に多く含まれている食物繊維は、血圧降下作用、コレステロール低下作用があることが明らかになっています。
寒天の効能2・・・コレステロールを低下させる
動脈硬化を進行させる原因のひとつは、血液中のコレステロール量の増加です。その予防のためには、善玉コレステロールが増え、悪玉コレステロール が減ることが理想的と言われています。
寒天には悪玉コレステロールを減らし、善玉の降下を抑制する効果のあることがわかっています。
寒天の効能3・・・血糖値が上がりにくくなる。
食物繊維を多く体にとりいれると、食べたものを腸へ送りだすスピードが遅くなります。つまり腸壁からの糖質吸収にも食物繊維を摂らない時より時間がかかり、血糖値の上昇も緩やかになり、血糖値の急上昇を避けれます。
寒天の効能4・・・肥満を防ぎ、便秘を解消
食物繊維自体は0カロリーですから、いくら食べても太り過ぎの心配はありません。
さらに水溶性の食物繊維には吸水力があり水分を吸うとかさが増えます。 少量でも満腹感が得られます。また、糖質の吸収に時間がかかるので満腹感が長持ちするというメリットもあるのです。
大腸内では水分を吸うと膨張して便のかさを増し、柔らかくします。 そして便が腸壁を刺激し、排便が楽になります。つまり便秘解消だけでなく柔らかい便は痔の予防にもなります。
まとめ・・・寒天の生理機能
寒天は水を抱え込む作用が非常に強く、寒天自体の250倍もの水を固めてしまいます。
この水を抱え込んだ寒天ゼリーが消化器官を通過する段階で、水は徐々に体内に吸収され、大腸では水分が便をやわらかく保ち、排せつ時間が短縮され、自然なお通じを促します。
また、食事からの余分な脂肪やコレステロールは、寒天によって体外に排出されます。さらに血糖値の上昇を緩やかにし、血圧も正常値にします。
このように吸水力が高く健康維持に役立つ寒天はもっともっと食べて欲しい食品のひとつですね。ぜひミルクプリンも寒天を使って作り、美味しく健康にいただきましょう。
寒天を使ったミルクプリンに生クリームを加えるわけ
Wikipediaさんでも書いてあるように寒天は「一度固まった寒天ゲルは85℃以上にならないと溶けないため、温度変化に強く口の中でとろけることがない。」という事です。
寒天ゼリーなどを食べてみますとお分かりになるようにゼラチンで作ったミルクプリンに比べお口の中でふわとろっと溶けることはありません。
寒天にはざらざらしたイメージがありますが、
・生クリームを加えたり、
・寒天の配合量を調節したり、
・弱火でよく煮る
・粗熱が取れるまでかき混ぜる
ことでざらざら感がなくなりマイルドなミルクプリンが出来上がるようです。
カチッとした食感の「寒天で作ったミルクプリン」がお好きな方もいるのですが、牛乳だけでなく生クリームを加えることで、滑らかさと濃厚さが増して一層美味しいミルクプリンが出来上がります。
寒天と生クリームを使ったミルクプリンのレシピとコツ
分離しないコツ必見!生クリームを加えたミルクプリン
こちら寒天で固める時に分離するのを防ぐコツも書いてあります。生クリームの量は少しで濃厚になるみたいですね。甘さ加減も、濃厚加減も書いてあるわかりやすいレシピです。
粉寒天を使用しての美味しい濃厚ミルクプリンです。注意※「粉寒天4gだと固めの仕上がりになるので3gきっちり計ってください。」とのことです。
レシピID : 3834896さん有難うございます。COOKPADさん➡濃厚牛乳寒天
濃厚牛乳寒天
牛乳寒天に生クリームを入れプリンのように濃厚リッチな現代仕立て。とろっと柔らか。分離しないコツ書いてます。材料 (約6人分)〇水200ml〇粉寒天3gグラニュー糖35g塩ひとつまみ成分無調整牛乳600ml生クリーム(動物性)大さじ1~2弱みかん缶(内容総量425g)一缶(あれば)バニラエッセンス数滴
1
缶詰ザルにあけてシロップとみかんにわける。シロップは使いません。
2
容器にみかんを入れておく。
4
寒天を煮ている間、牛乳と生クリームを合わせて耐熱容器に入れレンジで温める。(500W3分ほど)
5
寒天液にグラニュー糖と塩を加え混ぜ溶かす。
6
温めた牛乳と生クリームを注ぎ入れ(ここで牛乳が冷たいと分離する)底からよくかき混ぜながら弱火で一分ほど温め火から下ろす
7
あればバニラエッセンスを2滴ほど加える。
8
熱いうちにザルでこす(口当たりが滑らかになる)面倒なら省略。
9
氷水にあて、ゆっくりかき混ぜながらあら熱をとる。(約一分)※分離防止。
10
用意した型に流し入れる。表面に出来た泡はスプーンですくう。熱がとれてるので直ぐ冷蔵庫入れて大丈夫です。よく冷やして完成
11
砂糖は色白でサッパリ仕上がるグラニュー糖がオススメ。甘さ控えめなので40gに増やしたり、仕上げに練乳をかけてもgood
コツ・ポイント
※粉寒天は
沸騰させしっかり煮て溶かす(沸騰させないと固まらない)今はお湯でサッと溶けるタイプの寒天もありますが必ず沸騰させ溶かすものを使ってください。
※粉寒天4gだと固めの仕上がりになるので3gきっちり計ってください。このレシピの生い立ち
お菓子作りで余った生クリームを少し入れたらリッチに仕上がったので。大さじ一杯で充分濃厚です。生クリームが少し余ったら入れてみてください。レシピID : 3834896
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生クリームたっぷりで超濃厚寒天ミルクプリン
☆超濃厚 簡単牛乳プリン☆
粉寒天なのに、スーパーなどに売っている、濃厚牛乳プリンが食べたくて作りました。改良版です。☆追記☆材料 (縦6㎝横20㎝の容器)牛乳600cc生クリーム200cc水200ccコンデンスミルク大さじ2〜3砂糖大さじ5〜7粉寒天4gバニラエッセンス7滴
1
小さい鍋に水を入れ粉寒天を加え、とろみが出るまで弱火(15分〜20分)木ベラを回しながら煮溶かす。
2
大きめの鍋で同時に牛乳を沸騰させない様に温め、砂糖、コンデンスミルク、バニラエッセンスを加えます。
3
大きな鍋の方に、とろみが出た寒天を移し弱火で、木ベラで泡が立たない様にゆっくり、合わせていきます。
4
火を止め、生クリームを加え、泡立て器で混ぜ合わせます。鍋の中で少し冷まし、木ベラで満遍なく混ぜ合わせます。・・・やはりここにも分離しないコツなども書かれています。
5
型もしくはタッパに流し入れ粗熱を取り、冷蔵庫で6時間〜半日冷やしたら、出来上がりです。
コツ・ポイント
寒天を必ず弱火で、じっくりツブツブが無くなる迄、溶かして下さい。木ベラにトロっと寒天液が付くようになるまで、容器に流し入れる時は、コシ器を通さなくてもいい様にしました。・・・寒天を溶かす時じっくり弱火で煮たらいいんですね。このレシピの生い立ち
寒天でプルプルの牛乳プリンを作りたく、試行錯誤を繰り返し出来上がりました。トロっとした感じもあり、プルプル、トロトロ? プルトロです。レシピID : 3907917
疑いたくなるようにプルプルの寒天を使ったミルクプリンのレシピ
こちらも簡単に出来る寒天を使ったミルクプリンです。寒天の配合量と生クリームでやわらかくプルプルになるんですね。
レシピID : 1484911さん有難うございます。COOKPADさん➡これ寒天?!ぷるぷるミルクプリン☆
これ寒天?!ぷるぷるミルクプリン☆
寒天なのにプルップル♪
柔らかすぎてごめんなさ〜い(*´艸`*)材料 (3人分)牛乳250cc生クリーム100cc粉寒天小さじ1/2(1g)てんさい糖小さじ2〜5(砂糖でも)(お好みで)
1
ボウルに牛乳100ccと生クリーム100ccを入れて、泡立て器を準備しておく。
2
小鍋に牛乳150ccと粉寒天とてんさい糖を入れ、かき混ぜながら火にかけ、沸騰して1〜2分経ったら火からおろす。
3
火からおろしたら鍋の中身を【1】のボウルへ入れ、泡立て器でよ〜く混ぜる!(多少泡立つくらいに)
4
よく混ざったら、プリン液を濾し器で濾しながら型にそそぐ。
5
あら熱がとれたら冷蔵庫で冷やして、スプーンですくって召し上がれ♪
コツ・ポイント
【3】の工程は必ず鍋の中身をボウルへ入れてね!(逆にすると分離しちゃうよ)・・・なるほど鍋の中身をボウルへは必ず守るんですね。
生クリームや砂糖無しでも十分美味しいよ(´∀`) 生クリーム無しの場合は同量の牛乳を追加して下さい。・・・生クリーム無しではカロリーも抑えられますね。
このレシピの生い立ち
寒天の独特な食感が苦手な娘の為に(・∀・`) 食欲無い時もつるんとイケちゃう☆レシピID : 1484911
みんな色々な工夫をして寒天で作るミルクプリンを柔らかい食感のミルクプリンに作り上げていらっしゃいます。
まとめ
いかがでしたか?寒天を使ったミルクプリンを柔らかいプルプルにするコツとレシピでした。
寒天はゼラチンと違って85度まで溶けません。ですから溶ける心配の少ないミルクプリンが出来ます。
寒天はとっても体に良い食物繊維がいっぱいの食品でしたね。でも牛乳だけに寒天を溶かすだけで作ると固くてざらざらした感じの、昔で言う、「牛乳寒天」になってしまいます。
それもさっぱりして美味しいのですが、ふわとろにする簡単なコツがありました。
生クリームを加えたり、弱火でゆっくり煮たり、粗熱が取れるまでかき混ぜたり、寒天の配合量を調節したりです。
それで美味しいふわとろのミルクプリンが寒天でも簡単に作れるんですね。夏場の暑い時には重宝するミルクプリンです。
今日の一言・・・これから暑くなる今日この頃です。健康にも美容にも良い寒天を使ってミルクプリンを作ってみるのも良いですよね。
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